零号機

この度、注文を頂いた一人目の方は、ナイヤビンギの太鼓の叩き手であり、作り手でもある太鼓作りの先輩からのご注文!

ナイヤビンギはジャマイカの音楽で宗教色の強い、粘りのあるグルーブ感が印象に強い。アフロブロコと同じく、音楽・文化の源流の多くはアフリカ由来のばりばりイカツイ感じです。

そのナイヤビンギの編成のベースに、大きい図太い音が必要というので、重い音というものをテーマに作りました。

土台はアルミボディ&アルミリムに、鉄の寸切りタハーシャ(表と裏の打面を引っ張るテンショナーの棒)に、ヘッドは片面はREMOのプラスチックヘッドと合皮の二重構造のものを打面と、裏面には、ぶ厚めの樹脂入りプラヘッド、
そしてバイーアスタイルとなる、打面のさらに上に一枚合皮のクロスを挟みこむ。


この打面+合皮&裏面のコンビネーションで、アタック音と高音の打面の鳴りを極力小さくして、サウンドシステムから出るような純度の高い低音を実現。
且つ、サステインはブラジル音楽のものより短めにして胴鳴りも抑えてしまう事で、室内や少人数編成の場合でも音の支配感を多少抑えれるかと。

いきなりスルドの形をした違う畑の太鼓を作るなんていうのが、チャレンジさせて頂いている感じで楽しい!

明日のイーリャの練習で一日ぶったたいてストレステストして、微調整で納品となります!音だし楽しみやー!!